元島生

文章・音源・詩・活動・いろいろ

習慣の悪魔

パソコンを、リュックごと家に置いてきた。

これはちょっとした勇気を必要とした。やるべき仕事は、常にある。
いつもの電車。だが、傍には、ギターとウクレレ。肩掛けには2冊の単行本と携帯と蜂蜜。
今日は、仕事を休んで、施設にライブに行く。
ふらりと旅行にでも行くような気分で行こうと思うけど、なかなか頭は切り替わらないもんで、あれこれ仕事のこと考えてしまう。よくないな。
でも仕事にまつわるものを、家に全部置いてきたのは正解だった。直接まつわるのは携帯くらいだ。「習慣」という魔物の抵抗が、僕に携帯を握らせ、この文章を書かせている。
でも、そうはいくか。まつわることなんか書かないぞ。

傍にギターがあることが、とても安心する。抱きしめたいような気持ち。
抱きしめてたら、危ない人に思われるのでやらない。
本でも読むか。少し眠るか。イヤホンを探る。ギター弾きたい。ウクレレそっと弾くくらいなら大丈夫かな。やってみるか。とりあえず携帯の電源切ってみるか。頭よ止まれ。