ちょっと寄り道をした 屋上から夕陽を見た その時に僕は見つけた 柔らかく光る 屋根の間に 風に揺れる 娘の髪に 幼い頃 祖父が 電車の通る時間に 線路沿いまで連れて行ってくれたこと 両親と街にウインドーショッピングしに行く予定だったのに 時間がないか…
風邪をひいた 僕はヘッセを読んでいた 子どもの精神世界を犠牲にして 世界は先を急いでいる 100年前の警告は それさえも消費され消えていくようだ 難しい顏をしていただろうか ページをめくっていた僕のそばに のはらがやって来た パパ風邪ひいたからかわい…
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