元島生

文章・音源・詩・活動・いろいろ

社会

優しさの行方

ミキの入院。病院に泊まっている。 エアコンの無い家から来たので、病院なのに凍死しそうだ。 同室のおばあちゃんは、86歳。1人ぼっち。 ミキのことを、いい子だ、いい子だと何度も言う。ミキの不安を和らげてくれる。 ミキは耳の手術前で、あまり聞こえてな…

お前が目を覚ませ

紅葉の効用は、光陽を航洋することによる、高揚。賞賛を乞うよな文章にて、ご機嫌を伺おうというわけだが、勝算はない。許しをこそ、請いたい。 韻を踏むというより、漢字で暇を踏んでいる感じ。暇なのかと言われれば、やることは目の前に山積しているのであ…

枯渇

通勤電車。帰り。30分間。じっとしていられないような、いたたまれないような。 疲れからか。 こういう時がよくある。 そんな時は、思いつくままに何か書いてみる。 「枯渇」。ただ浮かんだに過ぎない。 渇き枯れた状態。すべて無くなった状態。 しかし、…

静かな言葉

嘔吐 台所でははらわたを出された魚が跳ねるのを笑ったという食卓ではまだ動くその肉を笑ったというナチの収容所では足を切った人間が切られた人間を笑ったという切った足に竹を突き刺し歩かせてころんだら笑ったというある療養所では義眼を入れかつらをかむ…

物語を採用しない生き方~杉田水脈発言から~

「同性愛者の自殺率は、6倍も上がる」 それを笑って話す国会議員と取り巻き。 寒気と言うのか、嫌悪と言うのか、自分自身の負の感情によって自分の心が汚れていくような感じがした。 辛くて最後まで観るのに骨が折れた。 何人かの友達の顔が浮かんだ。 今回…

苦しみから始める

女性被害者とバックラッシュ 最近、気になっていることがある。 女性の権利運動に対する攻撃や、レイプ被害を訴える女性を非難するという人たちの存在。 人権運動という視点で見れば、いわゆるバックラッシュ。 それは、人権運動には付き物で、歴史上必ず起…

信仰

僕は女性を非難したくない 例え自分がみじめな男だと気づいてしまっても 僕は補助で暮らしている人を非難したくない 例え自分が理不尽な目にさらされていても 僕は誰かに出ていけと言いたくない 例え自分が追い出される恐怖の中に生きていようとも 僕は誰か…

そうまでして

そうまでして自分を守らなければならないのだ 在日だ、安部だと絶対悪を作り上げてまで レイプを告発した勇気ある女性を誹謗中傷してまで そうまでして自分を肯定しなければ、自分が社会の中の意味ある一人だと思えないのだ 結婚できない自分 社会的地位が低…

動的平衡

僕らは、ある流れの中で生きている。 生き物の細胞は常に生死を繰り返し、半年もすれば、すべて入れ替わってしまう。 細胞をさらに細かくしていくと、原子というものになり、ものを食べると、その食べ物を構成する原子が、即座に身体を構成する一部となる。 …

ながれついて灯る

年末に砺波市の宮の森カフェでやったライブ「ながれついて灯る」の動画。 11歳の小春ちゃんとのコラボ。 僕は小春ちゃんの唄の大ファンで、いつか一緒に唄いたいと思っていたので、とてもうれしかった。 youtu.be この日のイベントは、tatacraftの流木ライ…

ある重み

1月5日 新年最初の仕事は広島。 休んだ後の仕事は、気がつくことが増える。 忙しいと荒む。気づくこと自体が減る。 別世界に身をおく時間が、大事なのかもしれない。 今年は、面白いことをしたい。 つまらないことはしたくない。 夜は、ゲストハウスに泊ま…

神は死んだか

1月2日 映画もののけ姫を、導入部分だけ観る(子供らが怖がるので中断) 恨みを持ったことで、祟り神という魔物になってしまった猪が、人間の村を襲う。 主人公のアシタカは、敬意をもった言葉で猪を鎮めようとするが、猪は止まらず、やむなく矢を射って殺…