ささきりょうたニューアルバム ほらだんだん
この冬は長かった。一生続くんじゃないかと思ったし、正直まだ抜けきっていない。
長い長い暗い暗いトンネルに思える。
抜け切れるだろうか。
歌も仕事も本も人間も時間も、決め手にならず、僕はきっかけを待っている。
このアルバムにトンネルという曲がある。
かつて富山でも聴かせてくれた曲で、とても好きな曲だ。
スパン子さんのピアノ、熊坂義人さんのコントラバス、りょうたさんの声とギター。
それは暗いトンネルの中、わんわんと響きながら、後ろから僕を風のように包んだかと思うと、前の方へ過ぎていく。
その先には、わずかに小さな光が見える。
でもまだ遠い。急がなくてもいい。わずかに見えるだろ。あそこに抜けられるんだよ。そう言われたようだった。
ほんの少し。ほんの少し。わずかな光。小さな光。
きっとそれはある。
きっといつもある。
きっと”地平線みたいな海が待ってる”
ささきりょうたニューアルバム ほらだんだん
ぜひ聴いてほしい一枚です。