元島生

文章・音源・詩・活動・いろいろ

分かりたい

 

 

分かりたい

作詞作曲 元島生

 

ふさぎこんでる帰り道 石ころ二つ蹴とばした

夜風がほほを突き抜けて 今夜わたしを殺してほしい

分かりはしない 人の事 分かりはしない昔の事

分かりはしない生まれたこと 分かりはしない あなたの事

 

それでも僕は 月を見てると 涙が出てくるそのわけを

涙が出てくるそのわけを 今夜ばかりは 分かりたい

 

それでも僕は あなた見ていると 涙が出てくる そのわけを

涙が出てくるそのわけを 今夜ばかりは 分かりたい

今夜ばかりは 分かりたい  

 

 

 

ささきりょうたニューアルバム ほらだんだん

この冬は長かった。一生続くんじゃないかと思ったし、正直まだ抜けきっていない。

長い長い暗い暗いトンネルに思える。
抜け切れるだろうか。
歌も仕事も本も人間も時間も、決め手にならず、僕はきっかけを待っている。

このアルバムにトンネルという曲がある。

かつて富山でも聴かせてくれた曲で、とても好きな曲だ。
スパン子さんのピアノ、熊坂義人さんのコントラバス、りょうたさんの声とギター。
それは暗いトンネルの中、わんわんと響きながら、後ろから僕を風のように包んだかと思うと、前の方へ過ぎていく。
その先には、わずかに小さな光が見える。
でもまだ遠い。急がなくてもいい。わずかに見えるだろ。あそこに抜けられるんだよ。そう言われたようだった。
ほんの少し。ほんの少し。わずかな光。小さな光。
きっとそれはある。
きっといつもある。
きっと”地平線みたいな海が待ってる”

ささきりょうたニューアルバム ほらだんだん
ぜひ聴いてほしい一枚です。

sasakiryota

ある春の1日

6:00 起床 

7:00 ミキと自転車で散歩(自転車で世界一周するのが夢らしい)

8:00 ドブ掃除(町内のやつ)

9:00 のはらと買い物(ママとゆいとみきは児童会の集まりへ)

10:00 子どもらと畑作り・種まき(トウモロコシ・ニンジン)、ママお出かけ(送別会)

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12:00 子どもらとサンドイッチ作り

13:00 かもの公園でピクニック。サンドイッチ食べて、つくし摘んだり、カモにパンあげたり、カラスから逃げたり。パパ昼寝&読書

15:00 近所の保育園であそぶ。パパ昼寝&読書

16:00 ママ帰宅、子どもらだけでつくしの下拵え、ママ庭の剪定、パパ夕食(七輪)の準備

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17:00 七輪で夕食、煙出てママ近所にビビる。子どもら喜ぶ。パパはママを説得する。

 

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片付け、風呂、テレビ、宿題など

21:00 就寝

 

畑作りや種まき、つくし採りや下拵えは、手応えがあるのか、とてもやりたがる。

子どもの命そのものも、春の中にあるようで、見ていて嬉しい。

落ち着きがなくて、少し腹が立つこともあるが。

 

大人とて、季節というか地球に多分に影響を受けているのであって、僕は今朝から頭痛が酷い。

みんな命。地球の中。

北陸に来て6年。冬の暗さに「もう今年が限界だ」と毎年思う。

そして毎年この春に諭される。

春の喜びを知るには良い土地です。

子どもらに導かれながら、なんとか僕も土の下から出ようとしているような感じです。

 

 

 

摘む

早めに帰ったら、娘の友達が遊びにきていた。

帰るというので、散歩がてら送って行った。

光がきれいで春を思わせたが、まだ寒かった。

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空き地でつくしを見つけたので、摘んで帰った。

つくしがあると僕が言うと、「あーほんとだ!」と宝物でも見つけたように飛びつく子どもたち。

嬉々として。黙々と。活き活きと。まるで内からの強い要請が働いているかのように。

摘みながら、力強い明るさをグングンと発生させていた。

鳥が飛び方を知っているように。蝉が木に登るように。僕らも生き物だから、必要なことは命が知っているはずだ。

つまり僕にはそういう風に見えた。

今つくしを摘むことがぜひとも必要だと、小さな体の中にある命が言っているように。

摘むことによって、小さな命が春になろうとしているように見えた。

そして僕もまた、嬉々としていく子ども達を、まるで春でも吸い込むかのように見ていた。 

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寄り道

ちょっと寄り道をした

屋上から夕陽を見た

その時に僕は見つけた

柔らかく光る 屋根の間に

風に揺れる 娘の髪に

幼い頃  

祖父が 電車の通る時間に 線路沿いまで連れて行ってくれたこと

両親と街にウインドーショッピングしに行く予定だったのに

時間がないから今日はいけないと言われて たくさん泣いたこと

そういうことが思い出される

僕は電車を見たかったのではなかった

街に行きたかったのではなかった

知っていたのだ その時間の中に在るものを

祖父と見たものを  両親と見たかったものを 

僕は今 夕陽の中に見ている

いつのまにか生活の中に隠れてしまったそれを

世界の中に埋もれてしまったそれを

 

幼稚園の帰り道

「屋上に行きたい」

娘はたちはそう言ったのだった

娘たちもまた知っているのだ

 

世界の夕暮れを ただただ照らす 光の中で

これより大切なことは あまりないと思った

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風の街

風の街

作詞作曲 元島生

 今夜君に会いにいくから
窓は開けておいてよ
急ぎ足で電車通り抜けて風の街へ

お月様がついてくるよ
僕を笑っているよ
世界中でひとりぼっち
僕と君の夜

街の灯りは楽しそうで
寂しそうな君を思い出した