絶望しないように
大麻だったか、何だったか、そんな類のものを手渡されて、それを家に持って帰るか、随分と悩んだ夢をみた。
悪魔は優しい顔して、僕の小さな絶望に、近づいてくる。
誰にもそんなタイミングはあるはずだ。紙一重だ。
すぐ近くに、いつもいる。
はねのけるには、友達が必要だ。
睡眠と休息と、あそび。
感謝の気持ち。
瞑想や呼吸や、思想。
真剣さや、自分への信頼。
とにかく絶望してはいけない。
誰しも、絶望しないように、あらゆる事をしている。
思えば僕は、呪文のように日々歌う。
バリアのように。
いつも近づいてくる絶望を、はねのけるように。
寂しさを歌うのは、寂しさに飲み込まれないためだ。
深呼吸して。
小さいことをこそ、大切にしよう。
絶望しないための、一つ一つが、誰かの絶望を食い止める。
そういうことを信じたい。
僕が僕を助けるとき、誰かも同時に助けている。
そういうことを信じたい。
今度勧めてきたら言おう。
それは要らない。
一緒に絶望を追い払いたい。